
パソコンメールを携帯電話で送受信できる『コネクトメール』
外出中にパソコンのメールを確認したい、と思ったことはありませんか。待ち合わせまでの時間や移動時間など、ちょっとした合間にパソコンメールがやりとりできたら便利ですよね。日本通信が開発した『コネクトメール』は、いつでもどこでもパソコンのメールを携帯電話で送受信できることで注目されています。
日本通信について
1996年設立。2001年10月からMVNO(仮想移動体通信事業者)としてDDIポケット株式会社(現株式会社ウィルコム)の回線を借り入れ、PHSデータ通信サービス“bモバイル”を提供。bモバイルとは無線LANとPHSデータ通信を使うことのできるモバイルツール。2008年2月より株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)の回線を借り、『コネクトメール』サービスを始める。
『コネクトメール』とは?
『コネクトメール』はパソコンのメールをFOMA携帯電話で送受信することができるサービス。NTTドコモのパケット交換機と日本通信のデータセンターとをつなぐことで、独自のメールサービスを展開しました。iモードメールと同様に、パソコンのメールアドレスで送受信が可能です。また、メール受信時にバイブレーションや着信音で知らせてくれる点もiモードメールと同じ。法人向けには、閉域※1で企業メールを送受信できる『ケータイPC化サービス』も提供中です。
※1 閉域…インターネットなどにデータを露出せず、企業ごとに閉じて繋がれているネットワーク環境。
開発者の声

- 日本通信株式会社 プロダクトマーケティング
- 統括部長 依田信久さん
- マーケティングとプロジェクトの統括を行っている
開発には主にどんな技術が必要でしたか。
パソコンメールの形態と携帯電話メールの形態のギャップを埋める通信プラットフォーム※2技術です。携帯電話は高機能になってきていますが、パソコンとはまだまだ異なる点があります。データ通信のプロトコル※3や文字コードも大きく違いますので、情報の変換が必要となりました。
※2 通信プラットフォーム…通信サービスを効率的かつ効果的に実装し、実現するための共通基盤のこと。
※3 プロトコル…通信規約。ネットワークを介してコンピュータ同士が通信を行う上で、相互に決められた約束ごと。
実際の開発に当たって苦労した点はどんなことですか?
NTTドコモ様の回線と接続することです。今回の相互接続は、世界的にも先進的な事例として注目されていましたので、トップランナーとしての責任が大きかったのです。モバイル業界の経験が豊富なエンジニアを集めましたが、不確定要素が多かったので、毎日のようにミーティングを重ねて慎重に開発を進めていきました。
開発中、やりがいに感じたことは何ですか?
新しく、かつ本来あるべき姿のサービスを世の中に出せるということですね。今までは携帯電話でパソコンメールを見るには転送メールサービスやWebメールを利用する間接的な方法しかありませんでした。直接コネクトすることで“本来あるべき便利さ”を提供したい、と思って開発に至ったのです。作れば作るほどサービスのメリットが実感でき、みな高いモチベーションで開発を行っていましたね。
仕事をする上で普段、心がけていることは何ですか?
システムを作る目的を認識することです。例えば「このサービスを行います」と決めます。それに対して、規模をどれくらいにして設計過程はどのようにするのか、といったプロジェクトの目的をしっかり把握していると、柔軟にプロジェクトを進めていくことができるのです。万一、予定外のことが起きた時にリーダーが迷ってしまうと、エンジニアたちも不安になってしまいます。目的・方向性をプロジェクトのメンバー全員できちんと共有していくことが大切です。




