
プロフィール
後藤 准(ごとう・じゅん)さん
大学卒業後、クレジットカードの情報システム会社に就職。3年後、通信の世界に興味が湧き、ISP(インターネットサービスプロバイダ)※1に転職。その後、数社を経て2002年、株式会社インターネットイニシアティブに転職。現在はプリセールスエンジニア兼プロジェクトマネージャとして活躍している。
プロジェクト成功の秘訣は「認識を合わせること」
株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は、インターネット普及のリーディングカンパニーとして、国内だけでなく世界的にも貢献してきました。IIJを設立したのは「インターネットで世界を変える」という熱い志をもった若いエンジニアたち。そのフロンティア・スピリッツは今も確実に生き続けています。
IIJに転職してから、どのような仕事を手掛けられたのでしょうか。
「最初にネットワークインテグレーションに関するセールスエンジニアのサポートを1年、経験しました。現在、所属しているネットワークインテグレーション部が正式に立ち上がった2年後に、情報システム系の案件でプロジェクトマネージャ(PM)や構築を担当。その頃、関西で同様の部署を立ち上げることになり、責任者として赴任しました。昨年10月に無事立ち上げを終え、マネージャとして本社に戻ってきて半年が経とうとしているところです」。
IIJは法人向けのインテグレーションに注力した事業展開を広げており、ネットワークインテグレーション部は、まさにその中枢。ネットワークインテグレーションソリューションとして、ネットワークの一元管理と統合運用を実現する、まったく新しいカタチのプラットフォーム『SMFインターネットVPNソリューション』や、IP-VPN・広域イーサネット・ダークファイバー・L2TPv3などの各サービスを拠点の要望により選択 & インテグレートする『WANインテグレーション』を提供しています。
現在のお仕事の内容を聞かせてください。
「ひとことで言えばインテグレーションの取りまとめ役ですね。リソース管理やアサインメントなどのプロジェクトマネージメントのほか、大規模な戦略的案件ではプリセールスも行います」。
もともとPM志望でいらしたのですか。
「もともとは自分でプログラミングや構築などがしたくて、この世界に入りました。でも、大きなプロジェクトに携わっていくうちに、マネージメントに魅力を感じるようになったのです。別のところで自分の力を試してみたい、と思うようになったのでしょうね」。
PMとしてのやりがいは、どんなことでしょうか。
「一番大きな喜びはお客さまに満足していただくことですし、お褒めの言葉をいただくことがやりがいにつながっているのはもちろんですが、PMとしては、当初与えられたリソース・コスト・納期をすべて満たせた時が一番うれしいですね。自分がエンジニアだった時に描いていたPMの理想像に近づこうとしているな、と感じることが、私にとっての最も大きなやりがいでしょうか」。
プロジェクトを成功させる秘訣を教えてください。
「ポイントは二つ。コミュニケーションとエビデンス※2の確保です。チーム内のコミュニケーションを密に取って意思の疎通を図ること、すなわち認識を合わせることが最も重要。失敗するプロジェクトの8割は認識違いが原因です。自分はしっかり話したつもりでも、相手には50%しか伝わっていません。だから2倍確認する。さらに、話したことをドキュメントにして残すことも大切です。また、この業界はメールを投げて終わりにしてしまいがちですが、しつこいくらいに確認することも怠らないようにしています」。
ご自身の現在の目標をお聞かせください。
「プレゼンスキルのアップですね。たとえば、よりわかりやすく、よりアピールするためのポイントの一つとして、サマリーを最初に持ってくることが挙げられます。まず全体を簡潔に説明してからそれぞれの詳細に入る。そのほうがわかりやすくなります。こういう基本的なプレゼンのポイントをきっちり押さえていくことで、よりよいプレゼンテーションができるようになっていきたいですね」。
プレゼン力もPMに必要なスキルの一つ。提案内容がどんなに優れていても、プレゼンの仕方が悪ければ受注につなげることは難しいと思っていいでしょう。
※1 ISP
Internet Service Providerの略。
パソコンをインターネットに接続するサービスを提供する企業または団体のこと。
※2 エビデンス
証拠や証言という意味のevidenceから、プログラム開発におけるテストフェイズでクライアントに納品する検証の証拠物を指す。画面のハードコピーやデータベースのダンプファイル、外部システムで受信したインタフェースファイルなど。ここでは顧客とやりとりした結果の明文化も含む。





