
プロフィール
齋藤 拓哉(さいとう たくや)さん
4年制大学の工学部を卒業後、地方のISP(インターネットサービスプロバイダ)※1 に就職。システム構築に興味をもち、株式会社アイアイジェイテクノロジー(IIJ-Tech)に転職する。 数多くのシステムにおけるプロジェクトマネージャ(PM)を経て、現在は全国展開のシステムなど大規模プロジェクトのPMとして活躍中。
PMはプロジェクトの花形ではなく「裏方」
IIJ-Techの提供するシステムは“よりお客さまに密着した形で、お客さまにとって最適であること”が重要。それは単なるスクラップ アンド ビルドではなく、現在はもとより将来も見据えたニーズや環境の変化に伴って進化させていくことのできる、本当の意味でお客さまのためになるシステムを構築していくことをコンセプトとしています。
この基本理念を貫くために、特に重要となるのがプロジェクトマネージャ(PM)です。PMの最大の使命は、成果物を決められた期日までに納品すること。PMは、その責務を果たすためにプロジェクトに関係するすべてのマネジメントを行う役割を担っています。
「PMの仕事は、チームのメンバーを構成するところから始まります。メンバーが決まったら、彼らに対して案件の目的と成果物を明確に説明。みんなで進むべきゴールを共有して、キックオフとなります」と齋藤さん。
プロジェクト成功への第一歩は、優秀なメンバーを集めることなのでしょうか。
「私はメンバーと一緒に成長していきたいので、コアとなるSE(システムエンジニア)は一人か二人いればいいと思っています。その他のメンバーは、たとえ現状のスキルが低くてもやる気や向上心のある人を集めたほうが、プロジェクトがうまく回ってくれるのです」。
仕事の割り振り方にも齋藤さんならではの工夫があります。
「経験の足りないエンジニアには、小さくても数多くの仕事(タスク)を与えていろいろな経験を積ませ、経験豊富なSEには高度な仕事を与えます。一人ひとりのスキルや特性を見極めることもPMの仕事の一つです。そしてもう一つ、次代のPMやPL(プロジェクトリーダ)を育てることも大切な仕事。そのために“等身大”の仕事ばかりでなく、背伸びしなければできない仕事を任せることも必要です」。
その後は要件定義、設計、構築という流れで進みますが、お客さまのビジネスと共に進化させていけるシステムを構築するためには、お客さまからヒアリングした内容だけでなく、業界の流れや企業の業務そのものを理解して、先見性も重視した提案をしていくのがIIJ-Techのスタイルです。
プロジェクトを進行させていくうえでのPMには、どんな仕事があるのでしょうか。
「メンバー・進捗・タスクの管理が主です。課題やリスクがあれば、その要因を極力排除・消化していきます。プロジェクトが円滑に進行するための旗振り役、といったところでしょうか」。
PMはプロジェクトの中心で花形、というイメージが一般的かもしれませんが、決してそうではない、と齋藤さんは言います。
「花形はメンバーたちです。そのメンバーたちを縁の下から盛りたてていくのが私流のPMだと思っています。メンバー間の潤滑油に徹するべきなのです」。
“潤滑油”としての役割を遂行するために心掛けていることを教えてください。
「PMが強いとメンバーがついてこないことがある。かといって、緩めすぎるとプロジェクトが動かない。締めるところは締め、緩めるところは緩める。マネジメント力とコミュニケーション力に加え、引き締めと弛緩のバランス感覚が優れていることが、いいPMの条件の一つだと思います」。
※1 ISP
Internet Service Providerの略。パソコンをインターネットに接続するサービスを提供する企業または団体のこと。





