ゼロからモノを創り出す、エンジニアとしての誇り

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エンジニア業界について思うことはありますか。

21歳からこの業界で働いていますが、最近、業界全体の底上げをする必要があると感じています。海外の技術力はもっと高いということを、若い世代のエンジニアは知っておかなければなりません。

ここ10年ぐらい、日本では意識の高いエンジニアの割合が少なくなっているのではないでしょうか。自分が生活していけるだけのお金がもらえればいい、という考えの人が増えて、いわゆる職人気質のエンジニアが減ってきているのです。自分の技術を追求する人と、しない人とでは、どんどん差が開いてしまいます。

他のアジア圏の人たちと話をするとよくわかりますが、みんな、働きながら一生懸命勉強しているんですよね。あのくらいのハングリー精神がないと、これから日本の技術は進歩しないのではないでしょうか。

スペシャリストになることだけがすべてではありませんが、ただプログラムを組んで動いたからいい、それで給料がもらえて生活に困らないからいい、というような考え方ではなく、もっと積極的に自分のスキルを磨いていく人が増えるといいですね。

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これから起業したいと考えている方にメッセージをください。

起業するためには、いろいろなことを知らなければなりません。それらをすべて自分一人で勉強していたら、いつまで経っても起業はできないのが現実です。素直に周りの力を借りることが大切。資金繰りの仕方やキャッシュフローの仕組みなど、一般の方はわからないと思うんです。勉強することも重要ですが、人に教えてもらったり助けてもらったりという気持ちでいるほうがいいですね。

それともう一つ、会社が「目的」であってはいけないと思います。会社を興すのはあくまで「手段」であって欲しい。わかりやすく言うと、おいしい食べ物があって「これをいろいろな人に食べて欲しい」と考えたとしますね。でも一人では限界があるでしょう。そのために会社を興すという考え方です。

プログラムを組めて、売上げがたくさんあるから社長になる、というような「目的」で会社を運営する考え方には賛成できません。社長になりたいだけなら、辛いつらいですよ、このポジションは(笑)。

僕はずっと「手段」として会社を経営してきました。もし、会社という形態でなくてもやっていけるのであれば、僕はそちらの道を選んでいたでしょう。会社組織でない方が経済的にも気分的にも楽だと思いますよ。

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会社を運営していくに当たって、心がけていることやポイントなどはありますか。


楽しんでやることだと思います。人間って、楽しいことじゃないと続かないでしょう? 僕はもともと趣味でプログラムを組み始めたので、正直に言うと、仕事をしているという感覚はあまりないのです。仕事から離れているはずの週末でも、新しい技術について調べたり、作ったり、結局プログラムに触っているのです。よくいえばこの仕事はライフワークでしょうか。

仕事がうまくいかなかった時でも、週末の技術研究がうまくいくと、ストレスが解消されます。それと併せて十分な睡眠を取れば、気分がスッキリしますよ。感覚的には大学の研究員ですね。

社員たちにも常々、言っていることですが『こうしたら便利になる』と口で言うことは誰にでもできる。それを実現してみよう。というのが私のモットー。実際に作ることは難しいと思いますが、「こうだったらいいのに」と思ったら、調べて実践して、何らかの形で結果を出すべきだと思うのです。ゼロから何かを創り出すエンジニアとしては、ただ文句を言っている観衆になるか、それを解決しようと取り組むか、この差が、ものすごく重要なことだと考えています。

仕事のうえでも、問題を解決しようとする姿勢を持っていないと、信用を失ってしまいます。モノづくりも人脈づくりも同じ。モノを創り出すことの難しさと喜びを理解して欲しいですね。




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